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北斎の描いた欲求不満の後家


葛飾北斎 逸題組物より

画について

後家と若い男の交わりです。

書き入れ原文

(拭く紙の音、ゴソゴソゴソゴソゴソ、グスグスグス、カサカサ、ゴソゴソゴソゴソゴソ)

女「アア、いっそ、よかったのう」

男「左様さ、わたくしもようございました」

女「さア、もう一つはじめや」

男「もういけません」

女「なぜなぜ。そんな事で済むものか。サアサア、今度はわしが上になろう。サア、コレ、どうしたのだ」

男「もう、がっかりして、訳に立ちません。これ、この通り、肝心のものがおえません」

女「ナゼ、こんなにぐなぐなするのう。いつものようにいじってやろう。エエ、モウ、いっそ焦れったいのウ。なんぞしゃんとする薬はねえかのう。焦れってえヨ」

*「がっかりして」は「ぐったりして」の意。

中野愛梨コメント

男はぐったりとしているばかりでなく、乳房があるようにも見えて、なんだか女っぽいですね。

絵師紹介:葛飾北斎

フランスの印象派の画家たちを驚嘆させたことでも知られる葛飾北斎は、世界一有名な日本人画家である。1760年頃に生まれたとされており、1849年に没するまで、その89年の生涯のあいだに3万点を越える作品を描いた。

93回という転居の多さでも有名である。一日に3回引っ越したこともあるという。

金銭に無頓着で、常に貧乏であった彼は、75歳で火事に遭うと家財を失い、いよいよ乞食のようになった。その折には、徳利を割って筆洗いとパレットにしていた。この火災のとき、彼は仕事中であり、筆を握ったまま飛び出して逃げた。それについて、「後から思うと家財を運び出す余裕はあったが、その時はあわてていて気が回らなかった」と話している。

耳であじわう《艶声春画》

当記事に掲載したように、《艶声春画》イベントでは、春画の解釈や書き入れなどを、耳で聴いてわかりやすい言葉で解説したり朗読したりしてゆきます。

お仕事帰りなどに、しっとりした艶声のひとときをお過ごしください。

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